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2012年4月18日 (水)

21世紀にキハ20系列を見る。

21世紀もいつの間にか11年を経て2012年になった。
その21世紀の、それも10年以上を経た今、僕が国鉄の名車の一つに上げるキハ20系列が今も見られるというのは、これはまさに奇跡だろう。

昨夏と今春、私鉄2社を訪ねたのはやはり、キハ20系列に会いたかったためだ。
会えれば由、もちろん乗れればなお由であり、何よりもその姿を見ることを最大事に現地へ向かった。

昨夏に訪問したのは東日本大震災の壊滅的な被害からようやく立ち直った「ひたちなか海浜鉄道」だ。
このブログでもかつて紹介した「茨城交通湊線」を受け継いだ第三セクター鉄道である。

ここには新型気動車も入っていて、夏場であったことから冷房つきの新型が稼働していただけだったが、那珂湊の車庫には現役・廃車含め何両ものキハ20系列が所狭しと並べられていた。

2005 急行カラーに塗られ、キハ26に見えるのは留萌鉄道からやってきた国鉄キハ22と同型のキハ2005、その後ろには国鉄から水島臨海を経てやってきたキハ205。

205 キハ205のサイドビュー。
懐かしい国鉄標準色だ。

Photo キハ2005とキハ205の連結面。
これだけで、昭和40年代の国鉄気動車を現して余りある。

Photo_2 車庫にいるのは初期の青系統に塗られたキハ222と国鉄準急色のキハ2004。
キハ222は羽幌炭鉱鉄道出身の気動車だが国鉄キハ22と同型で正面窓の旋回窓はこれはもう国宝級のもの、キハ2004は留萌鉄道出身でやはり国鉄キハ22と同型で、この2両で近代化初期の国鉄気動車を示している。

ひたちなか海浜鉄道はファン心理を良く心得てくれていて、キハ22の車体をさまざまなカラーで塗装することで、かつての国鉄の気動車の雰囲気を見事に表現している。
けれど、それらを出来るなら並べて見てみたい・・
車庫の一部を改装して「昭和気動車博物館」とでもして、入館券を那珂湊駅で販売して、全国からファンを呼び込めば如何だろう。
いまは廃車になっている鹿島臨海を経てやってきたキハ20も赤系統の鹿島臨海カラーに復元、この系列の本当の良さをじっくり見てもらう格好の施設になると思うのだ。

ついでにケハ600にも何らかの台車をはかせて「日本最初のステンレス気動車」として華々しく展示できないだろうか。

さて、つい先ごろ、3月に訪問したのが岡山県倉敷市の「水島臨海鉄道」だ。
迂闊にもこの鉄道でキハ20が今も現役なのを知ったのはつい最近のこと、神戸から117 近いとはいえないが行けない距離ではなく、朝の通勤列車を狙って訪問した。
倉敷駅までは国鉄の傑作117系電車に乗せてもらった。

113 そして倉敷駅西方の跨線橋からなんと113系700番台の原色編成が走るその線路の横・・

208 水島臨海鉄道の平日のみ、一日数往復しかないキハ20担当の列車がやってきた。
先頭は水島カラーのキハ208。

203 後ろは国鉄標準色に復元されたキハ203だ。

この色合いこそ、21世紀に現役であることが奇跡であるさらにその上の奇跡だ。

あわてて、その折り返し列車に乗車し、久々のキハ20を楽しんだ。
203_2 水島キハ20の車内。
ほぼ原型でロングシートの増設も為されていないが、よく見るとトイレが撤去されている。

20 通路の様子。
ゆったりとしたクロスシートが並ぶ。

203_3 天井。
拡声器、通風器はオリジナルのもの、照明は20ワットの蛍光灯、これも二段窓車なら標準のものではないだろうか。
ただし、冷房は後付で、JR多度津工場にて施工されたとのこと。

203_4 座席。
ゆったりとした急行型サイズの座席だが、窓側の肘掛がない。
このゆったりとした座席こそ、僕がこの系列を名車であるとする所以だ。
壁は本来はハードボードだが、色あせや傷みがひどかったのだろう、おなじ系統の緑色に塗られている。
上窓の手掛けが一つなのはこの系列の特徴だ。

20_2 運転台側を望む。
折りたたみ式の車掌台とこの部分にもクロスシートを配した良心的な設計だ。
冷房改造時にトイレも撤去されたが、側構は廃車車両から移設されたのではないだろうか。
トイレ撤去の痕跡が見当たらない。
この手法はナハ21改造時にも用いられた。

20_3 窓框の様子。
この系列では窓框をやや広い木製にしていて、飲み物などを置けるように配慮されていた。

20_5

網棚。
国鉄時代の「網」そのもので、これを今も保守しているあたり、水島臨海鉄道関係者の努力が感じられる。

水島臨海鉄道では保守に苦しみながらもキハ20を維持してくれている。
沿線は近代的な工業地帯であり、線路も大半が高架、およそ旅情とは言いがたいが、キハ20は大きな財産ではないだろうか。
もっと、この車両が知られ注目を浴びる日が来ればと思うが、そうなればなったで盛んな貨物輸送の安全運行に支障がないとも限らず、難しいところだ。

353 さて、今から30年ほど前の水島臨海鉄道の様子。
場所が判然としないが水島だろうか。
気動車は国鉄キハ10を譲受したキハ353だ。

22 既出だが札幌でのキハ22。
北海道の気動車は急行型と一般型の設備上の差異が少なく、長距離を乗っても十分快適だった。

20_6 国鉄高砂線を行くキハ20の2連。
朱色の一色塗りだが、この塗装もまたよく似合っていた。

20_7 二俣線におけるキハ20の4両編成。
先頭は国鉄標準色で、キハ20に最も似合うのはやはりこの色・・というのは僕の世代を表しているのかも知れない。

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21世紀にキハ20系列を見る。を参照しているブログ:

コメント

 ひたちなか海浜鉄道のキハ2005を見て、南海のキハ5551型思い出しました。
 キハ22系を急行色に塗装すると、結構良い物ですねぇ。
 仰るように、気動車展示は活性化に繋がりそうですね。

キハ22全盛期の北海道では、長編成で本線を走破する大急行列車とでも呼べる急行には56系、主要中核都市から周辺地域を結ぶ元は準急であった急行には22系が短編成で使われていましたね。
両運で多層建で中核都市を出て、末端区間は単行となり、あたかも毛細血管の様な働きでした。
本州では、基本的に急行は58系主体に55系が補助し、多層建急行でも末端区間で単行となる「いなわしろ」や「たいしゃく」などの単行運用のみに仕方なしとも思える感じで20系が充てられ、58系にぶら下がっている感じでしたね。
但し、気動車王国千葉では、夏の臨時急行に10系が大編成でヘッドマークを掲げて走る晴れ姿が見られました。

こう様、こんばんは。

水島臨海鉄道、茨城交通の双方とも非電化の民鉄ということで、数少ない存在ですね。
両者とも旅行中、ついでに乗りつぶしをしましたね。

水島臨海鉄道でのお目当てはやはりキハ20。この系列はかつてはほぼ全国各地で「当たり前」のように見られた車両でしたね。
四国ではローカル列車の「主役」であり、列車によっては多形式(キハ55、キハ26、一部列車はキユニ15、キニ17)との併結が見られました。例外中の例外(?)として急行列車の増結車扱いで走っておりました。

ここでのキハ20の運用は平日の朝夕のみという少なさのために行動は限られましたが、無事「懐かしい」雰囲気に浸ることができました。なんといっても冷房装置が付いたことやトイレ撤去以外はほぼ原形のままであったことが特筆すべきことですね。

最後の写真ですが、腕木式信号機とキハ20系(先頭車は初期型のバス窓ですね)の組み合わせが何ともいい雰囲気を醸し出していますね。


サハ4801さん>

キハ22を保有していたからこそ、ひたちなか海浜鉄道は国鉄時代のさまざまな塗装を復元できていると思うのです。
「きのくに」のヘッドマークも付けてみたいですね。


あづまもぐらさん>

房総方面の海水浴急行、それを知った当時は見たくてしかたがなかったものでした。
それにキハ10の高速運転も経験したかったですね。
そういえば、篠栗線で快速に乗車したときキハ10で、猛烈な高速運転を経験したように思い出します。


泉州人さん>

水島は何度でも行きたいところですね。
ただ・・キハ20に会いたいです。

最後の写真は二俣線西鹿島だったと思います。
当時の二俣線はほとんどがキハ20でそろった珍しい路線でした。

次の記事が上がった後に失礼します。

大切なキハ20系を忘れていました。
島原鉄道2000系で、諫早から小倉へ58系に添って遥々200km弱の距離を、晩年には冷房も設備するも地味であったのは20系故かと。
25系もあったものの、中寄りに配された扉は、逆に控え目な主張にも思えました。

あずまもぐらさん>

島原にもありますね。
今、実動しているのでしょうか・

キハ26と同型もあり、国鉄から譲渡されたものもありで、国鉄気動車の博物館のようでした。

気にかけていただいてありがとうございます。
なんとか維持を図っていますが、なかなかのもので。
応援よろしくお願いします。
(吉田)

ひたちなか海浜鉄道・吉田様>

このようなブログをお読みいただき、ありがとうございます。
全国からキハ20を愛する鉄道ファンを集めましょう!

ついでに、那珂湊駅で全国駅弁旨いもの大会も開催して、その日は終日30分ヘッド、増発分は非冷房キハ20で・・

ってな、妄想も考えてしまいますが・・
本当にご苦労様です!

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