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2008年1月

2008年1月18日 (金)

ジョイフルトレイン今何処

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高砂で誕生した「サロンカーなにわ」最初の車両。

国鉄末期、国鉄は鉄道でしか味わえない旅を演出するための商品として「ジョイフルトレイン」と言われる車両をあちらこちらで作り上げていく。

それまでの国鉄流の車両政策では考えられなかったようなゆったりとした座席や、シャンデリア、カラオケやテレビ、展望室やビュッフェ、サロンルームなどを備えた当時流行の豪華観光バスに劣る事のない立派な車両たち。

これらの車両は、たいていの場合、余剰車両を活用し、大規模な改造工事を国鉄部内で行って誕生させたもので、ある面では「工場内部の技術継承」と言った部分も確かに存在していた。

高砂の場合、ジョイフルトレインの前段階とも言えるスロ80系お座敷客車から始まり、竜華の12系お座敷客車、そして今も健在な「サロンカーなにわ」へと続いていく。

ところが、どう考えても、鉄道での専用列車による旅行商品は個別の顧客にきめ細やかに対応できるものではなく、ある程度まとまった顧客が同じ行動をしなければ成り立たなくなっていく。
それも、観光バスを使った場合の数十人と言う単位ではなく、数百人が同じ行動をしなければならなくなっていく。

列車ダイヤにも制約があり、既存の列車ダイヤを触る事なく、その隙間に専用列車の筋を入れていかなければならない。

せめて・・高性能の電車を種車にすれば・・との発想からJR東日本では485系電車を改造したジョイフルトレインも出ているのだが、商品としての発売の難しさは同じ事だろう。

結果として、こういった車両は運用が難しく、また、一般の特急列車や快速列車にもジョイフルトレインに負けないような内装を有する車両が増えていくことで、その必要性がどんどん低くなっていく。
JR九州やJR四国ではそういった事情からか・・ジョイフルトレイン的なものが姿を消してしまっている。
一部、線区を限定した観光列車は存在しても、それはもはや国鉄流の「ジョイフルトレイン」とは呼べないようにも思う。

ジョイフルトレインは基本的にグリーン車だ。
だから、本来、これら列車に乗車するにはびっくりするような高額な料金を支払う必要もある。
けれども、それでは到底顧客は集まらないから、企画ものの専用列車として運行する場合には、格安の料金が設定される事が多かったように思う。

元々は、増収を目的としてグリーン車で設定されていた車両だけれど、運用時には普通の車両と変わらない料金である事が多かったようで、このあたりにもジョイフルトレインの矛盾が現れているように思う。

また、JR西日本の場合、未だに電化できない亜幹線や長距離のローカル線を抱えており、こういった線区に乗り入れるには気動車か客車を種車にするしかないけれども、そうなると今度は高速化が進む都市部での運用が難しく、さらに、夜行列車の相次ぐ廃止で、既に保有する機関車も激減していて客車列車の牽引も思うように行かないのではないだろうか。

夜行列車が鉄道の表舞台から消えようとしている今、その影にあって国鉄の力作であった「ジョイフルトレイン」もまた静かに消えていくのかもしれない。

そう言えば国鉄最後の大事故で「みやび」が消えていった事も・・なにかこういった車両たちの将来像を見たような気がしたものだ。