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2007年7月

2007年7月15日 (日)

九州の鉄道

Rvml9_pz 大村湾を走るローカル列車


初めて九州に行ったのは・・確か、昭和53年の初秋ではなかったか・・
当時走っていた14系急行「あそ」に乗車していったはずだ。

小倉の先あたりで目が覚め、曇り空だったがだんだん晴れてきた。
すれ違う列車の色調が普段見るものと違うのに、少し戸惑う。
阪急をもう少し赤くしたような421系電車の全盛期だ。

博多駅は人で混雑していた。
その先の二日市だったと思うが、ここで「あそ」は門司港からの「有明」に道を譲ったと思う。
通過していく「有明」は食堂車も組みこんだ581系13連の堂々たる編成だった。

始めての九州で、僕たちは上熊本で下車した。
つまり、九州最初の目的地が熊本のひとつ手前の小駅だったわけだ。
ここで、北熊本を経由して熊本電鉄をしばらく楽しんだ。
まだ、菊池まで電車が走っていた頃・・
距離に比して時間のかかる旧型電車の旅・・
田園、古い町並み、ローカル電車と言った日本の原風景がまだ残っていた頃だ。

熊本電鉄のなんともゆったりした時間のあとは、そのまま「かいもん」か「ぎんなん」で大牟田へ・・
大牟田から西鉄特急に期待して乗車したが、期待はずれの600系ロングシート車だったように思う。
福岡で市電に乗り換え、・博多駅へ・・吉塚からキハ66に乗りたくて、篠栗線の快速・・
飯塚からは同じ快速でもキハ10も連結した混結編成で小倉へ出、そのまま小倉の弥生会館に泊まったように覚えている。
小倉で市内電車を夜間撮影していて、数人の通行人=酔っ払ったおじさんに好奇心からか質問されたことを覚えている。

今思うと果たして一日でこれだけのことが出来たかどうか・・定かではないけれど、写真が残っているので多分、このとおりだったのだろう。
ゆっくりとした時間を過ごすことの出来ない若さゆえ・・自分たちではゆったりしていたつもりでも、結構、足早に通りすぎたのかもしれない。

当時、九州の鉄道・・国鉄は少し泥臭いところがありながらも、その頑張りが手に取るように感じられたように思う。
吉塚駅の留置線には「かもめ・みどり」の485系電車がきれいに整備されて停車していた。
確か、上野駅で見かけたのと同じクロ481もあったように思うが、交直両用を示す髭がなかったように思う。
当時の国鉄で先頭車両のグリーン車はとても珍しい存在だった。

翌日の行程がまったく思い出せない。
確か、小倉から新幹線で帰ったはずで・・それまで何をしていたのか・・
アルバムを見ると西鉄福岡市内線や宮地岳線の貝塚車庫が写っていたり、市内線電車の走行風景が少しあったりするから、そちらへ行っていたのだろう。
そう言えば、随分と汚れていた421系電車の激しい揺れも覚えているから、当時存在した「特別快速」に乗車したのかもしれない。

九州にはこの後、頻繁に出かけるようになる。
たくさん残っていたローカル私鉄の楽しさ、路面電車のバラエティ、大手私鉄と言えど西鉄電車の泥臭さの中に感じる独特の魅力、そして九州国鉄のあの、力強さ・・
突っ走る421系電車も、架線の下を走るキハ28・58も、百鬼夜行のごとくおよそ統制の取れていないローカル気動車の編成も・・若干汚れた内装と共に、九州の強さを感じたものだ。

鹿児島、長崎、熊本には特に良く行った。
佐賀線を走る「ちくご」に乗って、あの可動橋を通過したり、満員の「かもめ」の車内で立っていて、後に歌手になる女性と出会ったり(残念ながら・・当時は女性に関してはまったく初な少年で、少々話らしいものをしただけだったけれど)、夜行鈍行「ながさき」号の喧騒に寝つくことが出来なかったり、鹿児島交通線の撮影をしていて現在まで親しくお付き合いさせて頂いている親友と出会ったり、大雪の長崎にびっくりしたり、西鉄甘木線の独特のムードに虜になったり、閑散とした気動車特急「まつかぜ」の食堂車で散々飲み食いしながら夜の小倉についたり、九州に入るつもりがなく、ただ下関から寝過ごして博多まで来てしまい、結局、廃止直後の市内線の車庫を見学に行ったり、遠賀川の鉄橋を走る電車と菜の花のコントラストを楽しんだり、長崎では生まれて始めて夜の女性に声をかけてもらったり(もちろん、お相手できるお金など持っていない頃だったけれども)、やはり長崎になるけれども、大村湾沿岸を走る列車の写真に夢中になったこともあったり、電化されたばかりの筑肥線の103系電車を地下鉄電車と比べて、国鉄の情けなさを痛感したり・・本当に色々なことがあり、思い出も多い九州ではある。

その九州のイメージを決定付けるのが、すれ違う421系電車のあの赤い車体色ではなかったか・・
それは阪急のなんとも言えぬ高級感漂う色調とは一線を画し、いかにも力の象徴のように感じた気がする。

僕はもう、20年近くも九州には行っていない。
行きたいのだけれど、どうも岡山から西へは縁がなかったらしく、ここ20年、行ったことがないのだ。

久々に行きたい・・
その思いも、けれど今の仕事の状況では難しいなあと・・溜息をつく毎日ではある。
今の九州・・良いだろうな・・
鉄道雑誌を見るたびに、そう思うこのごろではある。
Srsjqjiw 筑肥線の103系