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2004年12月 6日 (月)

失敗の話

Uo9ckiyr
*オロネ10の入場作業。

後位の便洗前の通路で床のリノリュームが腐食していた。
この日は作業が輻輳して人が足らず、やむなく僕が中心になって作業を進めていた。
僕はそこの一部分のリノリュームを引っぱがし、後輩にシンナーで床に残った古い接着剤の除去とその後、新たに接着剤の塗布をするように命じて自分は室内の化粧板張り替えの為そこを離れた。
しばらくすると・・悲鳴と共に何かがこげる臭いがしてきた。
慌てて後輩の居るあたりへ行ってみると大きな炎がそこら中に広がっている。
とっさに車体の外へ回り、柱に備え付けてあるホースから放水した。
炎は大きかったもののすぐ消しとめた為、そのあたりで焼けたものはなかったが、ふと見ると後輩がクルマの業務用室から呆然とした顔で出てきた。

接着剤を早く乾かそうとしてトーチランプであぶったそうだ。
あきれて、物が言えず、しばらくすると笑いが出てきた。
人間とはおかしな事をするもんだと思った。
誰でも引火性の薬品に火を近づければ燃えるのは分かっている筈なのに・・
けれども、僕は上司にこっぴどくしかられた。監督不行き届きというわけだ。
そのクルマは結局、そのあたりのリノリュームはすべて張り替えた。
「廃車が近いのに・・」
後で助役に小言を言われてしまった。

*オハネ25から転落

鷹取へ移ってからクーラーの取り付けも僕たちの仕事になった。
ある日、後輩と取り付け作業をしていて、彼のへっぴり腰に腹が立ってきた。
「こないするんや!」
叫んでハンマーを振った。
手元が狂い、身体のバランスが取れなくなった。
狭い足場の上だ。バランスを建てなおそうにもどうしようもなく、僕の足は足場から外れた。
必死で手を振りまわした。
落ちれば、車体の高さに加え、ピットが掘ってある・・どうなるか・・
手に何かがあたった。
思いきりつかんだ。
気がつけば車体の端、点検用の足掛かりをつかんでぶら下がっていた。

助かった・・そう思いまわりを見渡すと職場長が立ち尽くしていた。
しばらく僕と目が合ったままじっとしていたが、何も言わずに立ち去った。
僕は助かった・・職場長からの呼び出しもなかった。

*キハ28更新

キハ28の更新修繕が急ピッチで進められていた。
気動車の組だけでは手が足りず、僕たち、客車の組も何両かを手がけることになった。
僕は出入り台と仕切り板の部分をまかせられた。
肌色のハードボードを木目調のアルミデコラに変更するのだ。
何もかもうまく進み、あとはアルミの飾り面をつけるだけになった。
ところが新品の飾り面のネジ穴が古いネジ穴と重なり、うまくつかなくなってしまった。少し浮いたようになっている。
これでは不細工極まりない。
やむなく、正面からのネジを追加して押さえた。
作指が目ざとく見つけた。
「誰が勝手に設計を変更したのか!」
他の人も集まってきてみられてしまった。
皆にやにや笑っている。恥ずかしくて穴があったら入りたい気持ちになった。

結局、このクルマのそこの部分はそのままで出場してしまった。
この後、キハ28に乗るたび、あの・・失敗したクルマかどうか気にするようになったものだけれど、幸か不幸かそのクルマとは会わず終いだった。

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