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2004年12月 6日 (月)

出車

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オハネ25の出車作業があたる。
僕の組が入場作業で補修工事をしたのでこれは予定通りだ。
出車線に車体塗装の終了したオハネ25が停められている。
さっそく、作業道具一式を手押し車から出して車両に乗せる。オートマチックドライバー、普通のドライバー、スパナ、レンチ、へら、金槌、板切れ、カーテン巻き、ドリルなどが積み込まれる。
この程度のクルマなら出車作業は3人ほどで出来る。
道具の後、カーテンや灰皿、鏡、トイレの折り畳みドア、小窓など手押し車やモートラック(回転自在の3輪自動車)で積み込む。
特急用の固定窓のクルマは出車線では客用窓の作業はないので仕事は少ない。

まず、カーテンを各窓の位置に建てておく。
仮止めしてあるアルミ製のカーテンカバーを外す。
ひとりが片端からカバーを外していき、もうひとりがカーテンをカーテン巻きで調整しながら取り付けていく。
この時、カーテンの溝に3ミリの小ネジを入れていくのだがこれが案外難しい。
オートマチックドライバーのスナップを効かせないと、すぐにネジがカーテン溝の中に入ってしまって、また外さなくてはいけなくなってしまう。
カーテンはフリーストップだから、どこでも任意の位置で止まり、かつ、弛まないように調整する。馴れればさして手間を要する仕事ではない。
カーテンカバーを外した人が今度はカーテンの取り付け調整の終わった後からカーテンカバーを取り付けていく。
カーテンの取り付け調整の終わった人が灰皿と鏡を付けていく。
こうしてほぼ1時間ほどで室内の作業は終わってしまう。

3人のうち、もう一人は便洗、出入り台担当だ。
トイレの折り畳みドアは錠が内蔵されていて、ドアごと外さなければ調整が出来ない。これは部品職場で、きちんと調整の出来た物を僕たちが取り付ける。
ドア錠も、キレイに解体洗浄、調整されたもの・・場合によっては新品を取り付けていく。トイレなどの小窓も洗浄されたものを取り付ける。
小窓のロックも調整する。

下回り組の人たちがトイレ、洗面所の調整を終えたところでカバーを取り付ける。
電機職場の人たちが照明やヒーターを付けていく。

電気や空制、水回りのテスト、OKが出るとヒーターのカバーにネジを入れていく。
オハネ25の場合はヒーターカバーに丁番がついていてネジの脱着だけでヒーターの取り付け、取り外しが出来る。
20系ならば、ヒーターカバーも外してあとで取り付けなければならない。

昼までに一通りの作業は終わり、午後から寝台の布団やマットを載せていく。
フォークリフトでパレットに積んである布団を運び込み、バケツリレーよろしく車内に運び込む。
20系や10系寝台車は取り付け作業がいるので運び込んでからも一仕事だが、24系の場合は、載せるだけ・・重いが簡単そのものだ。
完成すると検査職場へ担当のおじさんを呼びに行く。
検査は厳しく、何も手直しがないということは、まず無い。
けれども検査のおじさんは陽気で巧みに冗談を言いながら手直し個所を指示する。
大体は簡単な調整が多かったが、まれに大掛かりなやり直しが必要な場合もあった。定時までに終わらなければ、自分の責任でなんとしても終わらせなければ成らないのでこの時ばかりは必死だ。終わるまでは帰れない・・
出場検査でドアの取り外しや窓の入れ替えが指示されることもあった。
すべてが終わると掃除のおばさんたちがガソリンで車内の座席などをキレイに拭いて回っていた。

クーラーの取り付けも行われる。
木機職場の人たちがユニットクーラーを付けるのだが、鷹取へ移ってからはこれも僕たちの仕事になった。
車両の中は夏暑く、冬寒い。特急車なれば固定窓だから余計だ。
後に作業用のスポットクーラーが備え付けられたが作業の都合で炎天下に特急車を置かれてしまい、大汗をかきながら、まるでサウナだと冗談をいいあったものだ。

完成したクルマを夕方の光の中で眺めるのは至福のひとときだった。
どのクルマも美しく、生き生きしていた。

翌日、構内で試運転をする。
高砂工場の場合、構内といっても1キロ近くの試運転が出来る広さがあった。
そして本線試運転、検査職場の人が添乗して客車なら上郡まで往復していたようだ。

出車作業の時はさすがに作業服は汚れなかったし、汚れのひどい作業服を着ている時は「着替えてこい!」と怒られたものだ。
この作業の時もオハネフ12などは戦争のような慌ただしさだったけれど・・

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